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「札幌駅 '80」 [プレイ動画を見る]
(※ Windows版の「札幌駅1980」はこちら)
「北海道4000km」の資料を探していたら、こんな鉄道ゲームが見つかりました。
「札幌駅 '80」は、1984年に制作された、富士通FM-7用同人ゲームです。(拙作)
ゲームは、1980年夏の最繁忙の札幌駅を舞台に、次から次に到着する列車に入線するホームを指示し、出発時刻になって準備が整った列車には出発指示を出すという内容です。
設定日1日に札幌駅に発着する列車は、全部で564本あります。実際のダイヤどおりにやってくるこれらの列車を、いかに遅延を発生させないで、うまくさばくことができるかがポイントになります。
(最適な解答は、当時の道内時刻表の札幌駅の発着番線をチェックすると、だいたいわかります。貨物列車などは載っていませんが...)
ゲーム開始画面
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当時の札幌駅には、0〜9番線までの10本のホームがあります。
列車は、桑園方の1線(ゲーム中では「桑園 本線」と表記)、苗穂方の3線(南(下)側から「苗穂 本線」「苗穂 中線」「苗穂 北線」と表記)から到着します。ゲーム画面では、線路の上に、列車番号を表示する白枠が描かれています。
また列車は、桑園方の1線(ゲーム中では「桑園 本線」と表記)、苗穂方の3線(南(下)側から「苗穂 中線」「苗穂 本線」「苗穂 北線」と表記)に向けて出発します。ゲーム画面では、線路の周りがそれぞれ、水色、黄色、赤色、緑色に塗られています。
水色の線路が「桑園 本線」、黄色の線路が「苗穂 中線」、赤色の線路が「苗穂 本線」、緑色の線路が「苗穂 北線」です。
札幌駅で折り返しをする列車は多く、同時出発、同時到着も多いため、必然的に進路は交錯します。列車に遅延を発生させないことは、かなり大変です。
配線を見ればわかると思いますが、0〜2番線から「苗穂 本線」「苗穂 北線」には出発できません。したがって、その方向に出発する列車を、0〜2番線に入線させることはできません。
「苗穂 中線」(黄色)と「苗穂 北線」(緑色)は、到着と出発の共用線路です。それらの線路から列車が接近しているときは、その線路へ列車を出発させることはできません。このとき、接近中の列車を入線させるホームがないと、デッドロック状態になり、ゲームを進めることができなくなります。
また、定期の特急列車は、列車の編成が長いため、ホームが短い0番線、8番線、9番線には入れません。
それ以外に、実際には列車編成が長大な客車列車も多く存在しましたが、データの関係で入線ホームの制約は設けていません。また、折り返し客車列車の機回しや、荷物車、増結車の入換は考慮していません。
423レ「からまつ」が 桑園方から接近中
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列車が駅に接近してくると、該当する線路上に列車番号が表示されます。上の画面の例では、423レ「からまつ」が桑園方から接近しています。
列車番号の色は、その列車が出発する方向の線路を表しています。上の画面の例では、423レは「苗穂 本線」(赤色の線路)に出発して行くことを示しています。
列車が接近してきたら、その列車の入線するホームを指示してやります。
423レ「からまつ」を 5番線に入線させる
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423レ「からまつ」を、5番線に入線させます。
列車が入るホームが決まったとき、ホームに列車番号が表示され、ホームの番号がその列車が出発する線路の色になります。
また、列車から当該ホームまでの線路は赤色表示になり、列車がホームに到着するまで、他の列車が進入することができなくなります。
上の画面は、まさに「夜行普通列車「からまつ」ほか 札幌駅にて」のサウンドの光景そのものです。(本当なら、苗穂方から接近している406D「狩勝6号」を、7番線に入れなければならなかったのですが... 同様に、744D苫小牧ゆきは1番線、894M小樽ゆきは2番線、647D石狩当別ゆきは9番線...)
ちなみに、上の画面の4番線に停車中の517レは、網走ゆき急行「大雪9号」です。
旭川始発の最終列車、888Mが接近中 この列車を出発させれば 1日が終わる
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ゲーム終了画面
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このゲームは、あまりに内容がマニアックすぎたためか、結局メジャーな製品としては発売されることはありませんでした。
(このゲームは、FM-7エミュレータ「XM7」を利用して、PC上でプレイすることができます。)
(※ Windows版の「札幌駅1980」はこちら)
[プレイ動画を見る]
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